SEOはもう古い?「GEOなのかLLMOなのかAEOなのか」2026年最新のSEO対策について解説
近年、生成AIサービスの利用者が増加していることで、今後のWEBマーケティングのあり方が問われています。とくに、2025年9月には、Google検索において、生成AIの「AIモード」が追加されたことで、「SEO対策は、もう古いのでは?」と不安になるサイトオーナーの声も耳にします。
その一方で、AIO(AI最適化)、LLMO(大規模言語モデル最適化)、GEO(生成エンジン最適化)、AEO(応答エンジン最適化)と、さまざまな生成AIサービスの対する施策が提唱されていて、SEO業界でも話題になっています。
そこで、2026年における、最新のSEO対策の考え方をご紹介します。
SEO対策はもう古いのか?
2026年のSEOは、単なる検索ランキングを上げるだけでは不十分で、AI検索に対応することが求められます。実際、SearchEngineJournalによると、各WEBサイトの要約で回答する「AI Overviews」(旧SGE)が表示されるようになってから、クリック率(CTR)が34〜46%下がったという調査が報告されています。
つまり、ユーザーは検索結果ページで満足し、サイトを訪れずに目的を完結させる「ゼロクリック検索」が大幅に増加しており、これまでの「検索結果の1ページ目に表示される=目標」というSEO戦略が通用しづらくなっています。こういった背景から、2026年は「AIに引用されるコンテンツ設計」「E-E-A-T(経験・専門性・権威・信頼)の強化」「人間中心の情報発信」などの施策が注目を浴びると予想されます。
生成AI検索サービスの登場により、「SEO対策が古い施策」と言われることが度々あります。しかし、その認識は誤りです。厳密にいうと、生成AI検索や生成AIチャットボットの対策を見据えて、従来のSEO対策を進化させた施策を導入すべきです。
2026年のSEOトレンド
2026年のSEOは、大きな転換期を迎えます。Googleの「AI Overviews」などの登場により、ユーザーは検索結果ページでニーズが満たされるようになり、従来の検索結果で上位表示されれば、クリックされるという考えが通用しなくなりつつあります。そこで、AI時代における最新のSEOトレンドを詳しく解説します。これからの集客で何を重視すべきか、どのようにSEO戦略を捉えれば良いかを考える際の指針にしてください。
AIによるクリック率低下
既に2025年からその傾向が顕著ですが、2026年からもさらにAIによるクリック率低下が懸念されます。Googleは、従来のWEBサイトへのリンクだけを表示するのではなく、「AIモード」や「AI Overviews」(旧SGE)の生成したテキストによる検索結果ページを表示するようになりました。AI Overviewsとは、Google検索した際、検索クエリに対してWEB上の情報源からコンテンツを統合し、検索結果ページの上部でAIが生成した要約を表示する機能です。この機能によって、ユーザーはWEBサイトを訪問せず、検索結果ページの内容で満足してしまう可能性が高まります。
一方、AIモードは、ユーザーの複雑な質問に対してWEB上の情報源を要約し、包括的な回答を直接提供するものです。いわゆるチャット形式で、ユーザーは特定の知識について理解を深められるようになっています。
どちらにしても、検索エンジン経由からWEBサイトへの流入が減り、「ゼロクリック検索」と呼ばれる現象が増えていきます。事実、マーケティング会社『Datos, A Semrush Company』によるとゼロクリックの割合は世界的に増加傾向にあり、米国では2024年3月時点で24.4%だったものが2025年3月には27.2%へと上昇。同じ期間、EUでも23.6%から26.10%へと増加しています。
EEATの重要度が高まる
EEAT(Experience, Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness:経験、専門性、権威性、信頼)の重要性は2026年以降、さらに高まるはずです。理由としては、AIの登場により、自動生成されたコンテンツが検索結果に溢れてしまったことが挙げられます。
実際、論文『The quantification of Ai-generated content on the internet』によると、インターネット上に占める生成AIのコンテンツ量を正確に計測することは困難なものの、既に30-40%に達していると予測されています。
Googleは、ユーザーの信頼性低下を懸念して、2025年半ばの6月のコアアップデート以降、EEATを重視する傾向を強めています。従来、EEATは人の健康、財務、または安全に影響を与えるトピック(YMYL)において重視されてきましたが、今後はどのテーマを扱うとしても、このEEATを軸にWEBサイトの運用を進める必要があります。
また、EEATの評価においては、YouTubeやポッドキャスト、レビューなど、「他者が自社のことをどう評価しているか」(ソーシャルプルーフ:Social Proof)に重みづけがおかれるようになったため、「確かな評判」を確立する重要性が高まっています。
人間中心のコンテンツが優位
先ほどのEEATのExperience(体験)に関連しますが、2026年は「人間中心のコンテンツ優位」に進む可能性が高いです。AIによる大量に生成されたコンテンツが検索結果にあふれているため、信頼性と共感性を持つ人間によって書かれたコンテンツが高く評価されます。2024年から2025年がAIの年であったのに対し、2026年は人間的な方向へシフトし始めます。
この傾向は、Googleが匿名によるコンテンツが掲載される企業のWEBサイトよりも、小規模サイトでも実体験を持つ個人が書いたコンテンツの方が上位表示される傾向があることから判断できます。特に、一般ユーザーが投稿できるRedditのようなUGCプラットフォームはその存在感を高めており、ChatGPT、Perplexity、Google AI Modeなどでは既に検索結果の48%に影響を与えているといわれています。(The Community Flywheel: How Reddit, YouTube, and LinkedIn Decide Who Wins in AI Search)
評価指標の変化(順位より引用)
従来、SEOで重視されてきたのは検索順位でした。しかし、GoogleのAIモードやAI OverViewsの登場により評価指標に変化が生じ、今後はコンテンツが引用されるかどうかが重視されます。つまり、単に検索順位を上げるだけでなく、AI検索結果の要約内で自社コンテンツが引用されることを目指す必要があります。今後の評価指標は、AI引用率やブランド言及率といったものが、KPIとして前面に出てくると予測されます。
今後のWEBマーケティングでは、SEO対策を進化させた施策が求められる
そもそも、生成AI検索とは、生成AIの技術を導入した検索エンジンのことです。従来の検索エンジンと異なり、検索ユーザーとチャット型で対話しながら質問に回答してくれます。そして、大規模言語モデルが学習した情報、WEB上のコンテンツを情報を組み合わせて回答テキストを生成します。
後者の「WEB上のコンテンツを情報」においては、ざっくりというと、信頼性やプロンプトに対する適性が高い情報を優先してピックアップされます。そのため、生成AI検索サービスに対する施策を打つ際には、従来の検索エンジンに評価されるコンテンツを作っておくことが前提となります。つまり、WEBサイトのオーナーは、これまでどおりにSEO対策を続けて、検索エンジンで上位表示を目指す必要があるということです。
なお、生成AIチャットボットに関しては、それ単体では検索機能を持ち合わせていません。ただし、生成AIチャットボットでもリアルタイムの情報を取得できるように、検索機能が追加されているサービスが多々あります。いずれにしても、WEBサイトのオーナーには、生成AIサービスを考慮してWEBマーケティングを進めることが求められてきます。
2026年に効果的なSEO施策
AI検索の普及により、2026年のSEOはこれまでの常識が通用しなくなります。しかし、具体的にどのような施策をとれば良いのか、判断が難しいのではないでしょうか。そこで、検索エンジンの新時代において成果を上げるための、実践的なSEO施策を解説します。WEB担当者が明日から取り組める内容なので、1つでも多くの施策を実行に移してください。
従来のSEO対策を続ける
AIモードやLLM(大規模言語モデル)の普及など、検索市場では劇的な変化が生じていますが、それでも従来のSEO対策は引き続き重要です。実際、GoogleはAI検索(AI OverviewsやAIモード)において、WEB担当者に対し、優れたユーザーエクスペリエンス(速度、ユーザビリティ、デザイン)を提供すること、そしてユニークで信頼できるコンテンツを作成することなど、基本的なSEO要素を引き続き重視するよう『AI 機能とウェブサイト』で助言しています。
従来重視されてきた、質の高いコンテンツや信頼性あるWEBサイトからの被リンクといったSEOの基本施策 は、AI検索で自社が引用される最重要要因の1つになります。
ビジネスプロフィールの重要度向上
2026年のSEOでは、これまで以上にビジネスプロフィールを中心として、企業の評判・口コミが重要度が増します。なぜなら、AIモードにおいて引用されるのは、WEBサイトのリンクではなく、Googleビジネスプロフィールが優先されるからです。ただ、とりあえずビジネスプロフィールを作れば良いということではなく、ビジネスプロフィールでの評価が高いことも大切です。ユーザーから高評価をえることで、引用の対象となります。
体験・事例・独自調査を増やす
生成AIでのコンテンツが増えてきたため、今後は事例・体験・独自調査のコンテンツが高く評価されます。こういった独自性の高い情報は、AIが作成することができないためです。そのため、企業やWEB担当者は、オリジナルの洞察や独自の調査結果、クライアントの課題解決事例などを積極的に公開するようにしてください。このような人間味あふれるコンテンツは、読者から信頼を築けるだけでなく、検索エンジンが「この分野の権威である」という判断をし、検索結果で上位表示したり、引用の対象となりやすいです。
例えば、自社がアウトドア商品を扱う店舗であれば、次のようなコンテンツを提供します。
- 初めてキャンプに挑戦したファミリーの体験談
- 店員が見てきた「キャンプハマる人の3つの特徴」
- 【検証】3,000円と20,000円のチェアは疲労度にどれだけ差があるか?
- 来店者100名に聞いた「次に買いたいギア」ランキング
結論ファーストのコンテンツ
各見出しの冒頭で、まずは結論を伝えることを優先してください。そこで、一文から二文程度で、簡潔な回答を書けばそれが引用される可能性が高くなります。理由や具体例などは、結論のあとで伝えるようにします。結論ファーストの例文を挙げておくので比較してください。
- 結論が後の例:パンク修理の受付を予約制にすると、お客様の待ち時間が短くなり、作業効率も上がります。こうしてお店の回転率が上がり、自転車屋の売上改善につながります。
- 結論ファーストの例:自転車屋の売上を改善したいなら、パンク修理を予約制にすることが効果的です。なぜなら、お客様の待ち時間を減らし、作業効率を高めることで、お店の回転率が向上するからです。
クエリファンアウトへの対応
AIモードでは、ユーザーが入力した質問を、複数のサブクエリ(関連するサブトピック)に分解し、それらを同時に検索することで関連性の高い情報を収集します。このような背景から、WEB担当者は、単にボリュームの大きいキーワードに対してだけ対策を施すのではなく、自然に派生するであろう類似の質問や関連するサブトピックを網羅的にカバーすることを目指してください。
FAQ欄を設けたり、「~とは?」という専門用語を定義した解説などを増やすことが有効です。例えば、贈答品業界(ギフト・お中元・お歳暮・内祝いなど)であれば、ユーザーが疑問に思うであろう下記のような点をFAQとして取りあげ、WEBページ上で回答しておきます。
- 贈り物の金額相場はどれくらいですか?
- 内祝いとお返しの違いは何ですか?
- のし紙はどれを選べばいいですか?
- 贈り先に直接配送しても大丈夫ですか?
このように、よく質問されることと、それに関連する質問をQ&A形式で取りあげておくと、AIが情報を読み取りやすいため引用される確率が高まります。
構造化データの実装
構造化データとは、検索エンジンに情報の意味を正確に伝えるための特別なマークアップのことです。人間がテキストを読めば理解できることであっても、検索エンジンにとってはそれが難しいこともあります。そこで、情報を正確に読み込んでもらうために、この構造化データを使います。
これはAIにも有効で、情報が読み込まれる際、WEBサイトに構造化データを使っていれば、それけだけで一定の信頼をえることができ自社サイトが引用されやすくなります。もし自社のWEBサイトがWordPressを利用しているのであれば、Markup (JSON-LD)やSchemaなどのプラグインを導入するだけで実現できます。
新たな集客チャネルの確保
2026年以降、GoogleのAIモードやLLM(大規模言語モデル)の台頭により、オーガニック検索のトラフィックは確実に減少します。これに対応するには、検索エンジンだけに頼らず、集客チャネルを増やすことも求められます。
具体的には、ChatGPTやPerplexity、ClaudeなどのAI検索エンジン、そしてYouTubeやInstagramなどのSNS、Reddit、Yahoo!知恵袋などのユーザー生成コンテンツ(UGC)といった各プラットフォームに向け個別対応してください。例えば、YouTubeに動画を投稿してブログ記事に埋め込むようにしたり、UGCの議論に参加したり、インフルエンサーと提携し指名検索を促したりするなどのことが有効です。
AIO、LLMO、GEO、AEO、SEOのうち、どの施策が重要になるのか?
生成AI検索サービスのユーザーに自社サイトを認知させる方法として、AIO(AI Optimization / AI最適化)、LLMO(Large Language Model Optimization / 大規模言語モデル最適化)、GEO(Generative Engine Optimization / 生成エンジン最適化)、AEO(Answer Engine Optimization / 応答エンジン最適化)と、さまざまな呼び名の対策があります。
そして、これらにSEOを加えた各々の対策は、相反するものではなく相互に補完しあう関係にあります。それゆえに、「どの対策が一番重要か」という問いに対する正解はありません。
| 対策名 | 対策の対象 | 対策の狙い |
|---|---|---|
| AIO(AI最適化) | AIシステム全般(ChatGPT、AI Overviews、Siriなど) | AIシステムに対し、コンテンツを正しく理解させること |
| LLMO(大規模言語モデル最適化) | 大規模言語モデル全般(GPT-4、Gemini 1.5など) | 大規模言語モデルに対し、コンテンツを正しく理解させること |
| GEO(生成エンジン最適化) | 生成AIを備えた検索エンジン全般(AI Overviews、Perplexityなど) | 回答テキストに引用されること |
| AEO(応答エンジン最適化) | 応答機能を備えたサービス全般(ChatGPT、AI Overviews、Siri、Google検索エンジンなど) | 応答に引用されること |
| SEO(検索エンジン最適化) | Google検索エンジン | 検索結果で上位表示すること |
上記の表のとおり、それぞれの対策で影響を与える対象が異なります。ただし、いずれの対策においても、具体的に取り組むべきことが重複するケースが多々あります。たとえば、SEO対策では、自社サイトのコンテンツSEOと呼ばれる概念が1つの重要なポイントになります。しかし、コンテンツSEOが重視される対策はSEOだけではありません。コンテンツSEOは、WEBページなどの品質を高める施策ですので、AIOやLLMOなどでも効果的です。
AIOとは、AIシステムを対象とした施策のこと
AIO対策とは、生成AIチャットや生成AI検索など、AIシステムを搭載したサービスに対して、自社サイトのコンテンツの理解を促す施策のことです。そして、AIサービスの回答に、自社コンテンツを引用されることを目指します。
また、AIOはAI最適化と訳されますが、AI検索最適化と呼ばれることもあります。この理由としては、「AIOは、AI OverviewのようなAI検索サービスの対策である」と捉えられている風潮があるためです。近年では、AI検索の機能を持つサービスが注目されていることから、主に「AI検索サービスの対策」としてAIOという専門用語が使われているのが実情です。こうしたことから、AIO、LLMO、GEOなどの用語は、混同して同じ意味合いで語られがちです。
LLMOとは、大規模言語モデル(LLM)を対象とした施策のこと
LLMO対策とは、大規模言語モデル(LLM)に対して、自社サイトのコンテンツの理解を促す施策を指します。具体的には、大規模言語モデルを用いた生成AIの回答テキストに対して、自社コンテンツを引用させることを目指します。
LLMOは、AIシステムのなかでも大規模言語モデルに特化した施策です。つまり、AIOに包括される位置付けの施策といえます。大規模言語モデルに自社コンテンツの正しい情報を伝える手法の一例を挙げると、下記のような技術があります。
- txtを作成する
- 構造化データを構築する
GEOとは、生成AI検索を対象とした施策のこと
GEO対策とは、AI技術を用いた検索エンジンサービスの回答テキストに対して、自社サイトのコンテンツを引用させる施策のことです。 LLMOは大規模言語モデルに焦点を当てた施策ですが、GEOは生成AI検索サービスそのものを施策の対象としています。しかし、現実的には、多くの生成AIにLLMOが実装されていることから、LLMOとGEOでは、同じ施策を実施することになるのが実情です。
AEOとは、応答エンジンを対象とした施策のこと
AEO対策とは、応答エンジン型のWEBサービスの回答に対して、自社サイトのコンテンツを引用させる施策のことです。
AEOの場合は、施策の対象が応答エンジンです。そのため、施策の対象が生成AIチャットボットや生成AI検索エンジンだけとは限りません。このほかに、音声アシスタントや強調スニペットなどが施策の対象となるケースもあります。
SEOとは、検索エンジンを対象とした施策のこと
SEO対策とは、検索エンジンの検索結果上で、自社サイトのコンテンツを上位表示させるテクニックのことです。
SEOの場合は、施策のターゲットが主にGoogle検索エンジンを指します。その一方で、AIOやLLMOなどのケースでは、生成AIサービスや大規模言語モデルなどをターゲットとします。ただし、近年のGoogle検索エンジンには、AIモードやAI Overview(AIによる概要)といった、生成AI検索のサービスが開始されています。そのため、今後の検索エンジン対策として、SEO対策だけでなく、AIOをはじめとする各種施策を導入することが大切となっています。
生成AI検索が検索行動に与える影響とは?
生成AI検索の登場によって、検索ユーザーの行動に変化が起きています。具体的には、ゼロクリック検索と呼ばれるアクションをとる検索ユーザーが増加しています。
生成AI検索がGoogle検索に採用されたことで、ゼロクリック検索が増えている
もともと、Googleは、これまでにも検索ユーザーの質問に対して、すぐに回答できる機能を検索結果を反映してきました。具体的には、次のようなものがあります。
- 強調スニペット
- リッチスニペット
- ナレッジグラフ
- ローカルパック
- 関連する質問
こうした機能によって、検索結果(SERPs / サープス)だけで満足するユーザーが増えたため、検索結果のリンクをクリックせずに離脱するケースが散見されています。これが、ゼロクリック検索と呼ばれる検索行動です。実際に、2024年においては、Google検索の約60%(米国、EUのGoogle検索)がゼロクリック検索になっているという調査結果が報告されています。
さらに、2024年8月15日にAI Overviews(AIによる概要)が、2025年9月9日にAIモードがGoogle検索エンジンに実装されました。そして、従来では、検索結果のリンク先の記事を見比べて、情報を調べるという検索行動が一般的でした。しかし、この機能が追加され、検索ユーザーの具体的な質問に対する集約された回答テキストが瞬時に表示されるようになったことから、検索行動に変化がみられています。
また、米国企業のSEMRUSH(セムラッシュ)の調査によると、2028年初頭までに、WEBサイトの訪問者数において、AI検索が従来の検索エンジンを上回る可能性があるとのことです。そのため、今後もゼロクリック検索の増加が加速していくとみられています。
生成AI検索の回答に引用されやすいコンテンツとは?
生成AI検索の回答テキストに引用されるコンテンツには特徴があります。ざっくりというと、情報の信頼性が高く、かつAIが理解しやすい構造のコンテンツが該当します。具体的には、引用されやすいコンテンツには、次のような特徴があります。
| コンテンツの特徴 | 施策の狙い |
|---|---|
| テキストが読みやすい | 正しい文法を心がけて、誤字脱字のチェックをおこない、コンテンツ品質を高める |
| ページ構成がわかりやすい | FAQ形式のページ構成を採用して、「質問」と「回答」を明文化する |
| トピックに関する信頼性や専門性が高い | 外部サイトに取り上げられる機会を増やし、E-E-A-Tを高める |
| 独自の情報が含まれている | 取材や調査等を通じて、一次情報を盛り込み、コンテンツ品質を高める |
| 構造化データを活用している | 構造化データを実装して、サイトの詳しい情報を生成AIに伝える |
生成AIに引用されやすい特徴をみてみると、従来のSEO対策と通ずる点が多いことがわかります。つまり、AIO対策やLLMO対策とは、「生成AIの性質にあわせて、SEO対策が進化した姿」とも受け取れます。
テキストが読みやすい
ページ内のテキストをわかりやすい文章にすると、AIに引用されやすくなります。
生成AI検索は、ユーザーの質問を分析したうえで、大規模言語モデルが学習した知識とWEB上の情報の2つをもとにして回答テキストを生成します。このうち、後者の「WEB上の情報」においては、「ページ内の特定の情報が回答テキストの生成に役立つか」で引用の有無を判断しています。それゆえに、AIが理解しやすい文章を書くことが重要です。具体的には、下記のような点に注意してください。
- 主語と述語でセンテンス(一文)を組み立てる
- センテンスをコンパクトにまとめる
- 代名詞の乱用を避ける(「これ」や「それ」など)
- 固有名詞の表記ゆれを避ける(「株式会社○○」と「(株)○○」の併用など)
このほか、AIは、整理された情報をピックアップする傾向がみられます。サイトオーナーとしては、下記のようなHTMLタグを用いて、ページ内のコンテンツを読みやすく編集することが推奨されます。
- 見出し(hタグ)
- 箇条書き(listタグ)
- 表組み(tableタグ)
ページ構成がわかりやすい
AIが理解しやすいページ構成にすると、引用されやすくなります。とくに、FAQ形式のページ構成は、AIに好まれます。
生成AIは、回答テキストを作成する際に、WEBページ全体の構成を分析したうえで、引用する文章を決めます。引用時には、ページ内の解説や説明が「生成AIユーザーの質問の回答テキストに引用する解説として適切か」を見極めます。そのため、「質問のテキスト」と「回答のテキスト」を明文化するFAQ形式のページが引用されやすい傾向にあります。
FAQページの事例1
<h1>タイトル</h1>
<h2>質問1</h2>
<h3>回答1</h3>
<h2>質問2</h2>
<h3>回答2</h3>
FAQページの事例2
<h1>タイトル</h1>
<h2>タイトルに対する回答</h2>
<h2>詳しい解説</h2>
トピックに関する信頼性や専門性が高い
WEBページのトピックに対して、高度な専門性や信頼性があると判断されると、AIに引用されやすくなります。
そのためにも、E-E-A-Tと呼ばれる評価を高めることが大切です。E-E-A-Tとは、「Experience(経験)」、「Expertise(専門性)」、「Authoritativeness(権威性)」、「Trustworthiness(信頼性)」の4つから構成される、WEBサイトに対する評価基準のことです。要するに、「このサイトが発信する情報は信用できるのか」を測る指標としてGoogle検索で用いられています。そして、AIOやLLMOの観点でも、E-E-A-Tが重視されます。E-E-A-Tを高める手法としては、下記のようなものが挙げられます。
- 良質な被リンクやサイテーションを増やす
- 記事執筆者の監修者のプロフィール情報を掲載する
- 一次情報や体験談を載せる
独自の情報(一次情報)が含まれている
独自情報となる、一次情報を発信しているページは、AIに引用されやすくなります。そして、独自情報の発信すると、「トピックに関する信頼性や専門性が高い」の項目のE-E-A-Tの改善施策につながる利点があります。そして、独自情報の一例を挙げると、次のようなものがあります。
- 取材でえたニュース記事
- 専門家のインタビュー記事
- アンケート調査
- 実体験に基づくレビュー記事
- 研究成果
- 創作作品
構造化データを活用している
構造化データを実装することで、サイトの詳しい情報が生成AIに伝わりやすくなり、引用されるきっかけを生み出します。構造化データは、サイト内の情報を定義するWEB上の技術です。わかりやすくいうと、「○○=商品名」、「△△=会社名」の要領でページ内で、ページ内で用いた文字列の情報を検索エンジンや生成AIに伝えられます。構造化データの実装は、生成AIに対して、サイト内のコンテンツの理解を促すうえで役立ちます。
まとめ
2026年のSEOは、検索順位で上位表示するだけでなく、AIに選ばれることが重要になります。GoogleでAI Overviewsが実装されるなど変化が進むなか、これまで以上に信頼性の高い情報発信が求められます。
特に中小企業にとって、この流れは大きなチャンスです。体験談・事例・独自データなど、他社と差別化できる情報がある場合は積極的に発信しましょう。SEOのテクニックだけでは成果が出にくい時代ですが、本質的な価値ある情報を持つ企業ほど、AIや顧客に選ばれる存在になっていけます。
また、2026年のSEO対策では、生成AIの特性を踏まえて施策をアップデートする必要があります。2022年末のChatGPTの登場以降、生成AIサービスは急速に普及しました。GoogleでもGeminiやAI Overviews、検索のAIモードなど、複数の機能が提供されています。
こうした流れを受けて、AIO(AI最適化)やLLMO(大規模言語モデル最適化)など、生成AI上でコンテンツを露出させる施策が注目されています。ただし、従来のSEOと共通する考え方も多く、完全に別物というわけではありません。
現時点では、検索エンジンの利用者数が検索AIを上回っており、AIに引用されても大きなアクセス増につながりにくいのが実情です。一方で、将来的にはAI検索が主流になる可能性も指摘されています。
そのため2026年は、SEOを継続しながらAIOなどの施策も取り入れ、生成AIが一般化する時期に備えることが重要です。

マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学卒業後、オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅し、イギリスで1年半生活しながら語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。2012年にアドマノを設立。
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